こんにちは。
代表の幸野です。
このたびブログを開設することになりましたので、どうぞよろしくお願いします。
U-12が今年から全日本少年サッカー大会の全国大会が8月から12月に移行して、4月から11月までのリーグ戦が全国各地で開始されたのはご存じの方も多いと思いますが、なぜリーグ戦化を進めた方がいいかを書かせてもらいます。
リーグ戦かトーナメントかなんて、よく並列的に語られることも多いですが、この2つはまったく違う性格のものです。
一番の違いは、トーナメントは一回戦で負けたチームはそこで終わり。強いチームが何試合もできるシステムです。つまり、弱いチームの選手は経験できる真剣勝負の数が少なくなってしまうんです。
リーグ戦の場合、あらかじめ試合数が決まっているので、勝っても負けても、真剣勝負の機会は確保されています。選手は公式戦などの真剣勝負を経験することで成長していくもの。練習試合ではなく、緊張感を持った中でどれだけ練習の成果を発揮できるか。その繰り返しが、選手を成長させていくと思っています。
また、意外に語られていないことのメリットとして2回同じ相手と戦うことがあります。年間を通してのリーグ戦だと通常2回同じ相手とホーム&アウエーで戦います。同じ相手と2回試合をするということは、最初の試合を戦った経験を、次の試合に活かすことができるわけです。
もし最初の試合で負けたのであれば、失点場面を振り返って、次に同じやられ方をしないように対策を練る。分析をして、試合でトライする。それを繰り返すことが、選手や指導者の成長につながる、ひとつの方法だと思います。トーナメントだと、もう一度やるかわからない相手の分析なんてしませんよね。現にヨーロッパのサッカー強国は、7歳からリーグ戦を取り入れています。僕らよりサッカーの歴史が古い彼らが試行錯誤し、辿り着いた最適な育成環境がリーグ戦なのです。
U-11においても関東各県の有志の指導者たちにより、この4月からプレミアリーグU-11が各県でスタートしました。千葉においてもプレミアリーグU-11千葉を私の方が事務局として始まりました。いずれは各学年ともリーグ戦を主体の育成環境にしていきたいと思っています。
今のトーナメント主体の環境は、金の卵が十分な試合経験を積ませてあげられず孵化する前に消えていってしまってるんです。一見回り道のように見えるかもしれませんが、だれもが自分のリーグ戦を嬉々として楽しめる環境をつくることが、結局は日本のサッカーのいちばんの強化方法になると信じています。
詳しくは、下記の通りジュニアサッカーの保護者向け情報サイト「サカイク」でリーグ戦についての考え方を掲載いただきましたので、ぜひお読みいただけると幸いです。
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「トーナメントは必要ない!? リーグ戦が子どもを成長させる理由」